あまりに耳慣れない「クローラー」という言葉ですが、SEO対策を実施するうえでは理解しておかなければなりません。
今回は、言葉の意味からクローラーに関して知っておきたい周辺知識まで、解説していきます。
<登場人物>
Oくん[16卒内定者]
新人Webマーケター。16卒の内定者インターン。
入社と同時にぶっちぎりの成果を上げるために、Webマーケティング、主にSEO、コンテンツマーケティングについて勉強している。
M・Fさん
新卒1年目のアカウントプランナー。Oくんと同じように内定者インターンをしていたこともあり、Oくんの勉強の手伝いをしている。
目次
クローラーとは
クロールされなければ検索エンジンには表示されない
クロールの統計情報で、クロール状況をチェック
クローラビリティを改善する方法
- ディレクトリ構造
- リンク階層
- URLの設定
1.ディレクトリ構造
内容が近しいコンテンツを同一ディレクトリにまとめることで、サイト構造がわかりやすくなり、クローラーがコンテンツを理解する助けになります。
たとえば「サービスの紹介ページ」と「社内ブログ」を同じディレクトリにおいてしまったり、ディレクトリがなく、トップページの直下にあらゆるコンテンツが並列で置かれていると、何について書いているページなのかわかりにくくなってしまいます。
上図のように、似ているテーマを同一ディレクトリにまとめることで、クローラーにとってはもちろん、ユーザーにとってもわかりやすいサイトになります。
2.リンク階層
リンク階層とはリンクの深さ、つまり、トップページから何回リンクをクリックすればそのページに辿り着くのかです。
何度もクリックしないと到達しないページが多くある場合は危険信号です。クローラーはリンクを辿ってページを読み込んでいくので、奥まった場所にあるページほどクロールされない可能性が高まります。
サイト規模にもよりますが、クローバルナビゲーションやフッターなども活用し、クロールして欲しいページにはかならず1、2回のクリックで到達できるように設計するとよいでしょう。
3.URLの設定
できる限りシンプルでわかりやすいURLの方がクローラビリティは高いといえます。
URLの表示方法は大きく2つあります。「?」や「&」などでパラメーターがついた「動的URL」とパラメーター等がついていない「静的URL」がありますが、この2つは基本的にどちらでもかまいません。
<参考記事>
不必要に静的化したURLよりもパラメータ付きURLをGoogleは好む | 海外SEO情報ブログ
しかしながら、不要なパラメーターで長いURLになっていたり、コンテンツの内容は同一なのにパラメータの順序が違うだけで別URLになってしまっていたりなどは、避けるべきです。長く複雑なURLは読み込みが大変なのでクローラビリティを下げる要素になります。
クローラーについてまとめ
クローラーとは、Web上にあるあらゆるページを収集するプログラムのこと。
クローラビリティとは、クローラーにとってのサイトのページの収集しやすさ、回遊性の高さのこと。どんなに良いコンテンツを作ったとしても、クローラビリティが低かったら検索エンジンに認識してもらいにくくなってしまうので、クローラビリティを高める施策は、非常に重要。
まずはディレクトリ構造、リンク階層、URL設定に注意すること。