リスティングやSEOをやっていると、「クエリ」と「キーワード」がごっちゃになって使われている場面に出くわします。
キーワードは馴染みのある言葉ですが、クエリは聞き慣れず、なんとなく意味を理解しているつもりになっている方も多いのではないでしょうか?今回は「クエリ」という言葉の意味と「キーワード」との違いをご紹介します
目次
<登場人物>
Oくん
新人Webマーケター。16卒の内定者インターン。
入社と同時にぶっちぎりの成果を上げるために、Webマーケティング、主にSEO、コンテンツマーケティングについて勉強している。
Oさん
新卒1年目のアカウントプランナー。Webマーケティング全般の専門家になるべく勉強中。学んだことのアウトプットも兼ねて、後輩の指導もしている。
検索クエリとは何か?
検索クエリとは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで調べるときに、入力するときの言葉やフレーズのことです。検索クエリには、大きく3種類に分類されます。
- ナビゲーショナルクエリ(案内型クエリ)
- トランザクションクエリ(取引型クエリ)
- インフォメーショナルクエリ(情報型クエリ)
ナビゲーショナルクエリ(案内型クエリ)
サイト名やブランド名など、ユーザーがすでに知っている、特定のサイトへ移動するためのクエリを指します。
例:「価格.com」「Facebook ログイン」「デニーズ メニュー」
トランザクショナルクエリ(取引型クエリ)
トランザクション(取引、処置)という意味から、商品を探して購入するといった、取引を目的としたクエリを指します。問い合わせやアプリのダウンロード、旅行の予約など、なんらかの行動が前提になっています。
例:「ファッション 通販 格安」「弁護士 無料相談 予約」
インフォメーショナルクエリ(情報型クエリ)
何か知りたいとき、情報を調べるときに入力されるのがインフォメーショナルクエリです。検索エンジンを使う時の多くはこのクエリに当たるという方が多いのではないでしょうか?
例:「渋谷 天気」「キムチ鍋 レシピ」「iPhone6s 価格」
重要なのは、ユーザーの検索意図によって必要とされるコンテンツが変わるということ。そこをしっかり理解していれば大丈夫です。
検索クエリとキーワードの違い
その違いを説明すると、以下のようになります。
- 検索クエリ:ユーザーが検索する際に入力する語句やフレーズ
- キーワード:広告主が広告や設定する語句やフレーズ
つまり、2つとも語句やフレーズを指しているけれど、クエリはユーザー側、キーワードは広告主側からの呼び方だと理解してくれれば大丈夫です。
クエリはユーザーの言葉だから、よりニーズが明確に表れるものだったりもします。サイトに訪問される時のクエリが想定していたキーワードと違った場合、ユーザーに刺さる見せ方やコンテンツになっていない可能性も考えられるね。
検索クエリを調べる方法
Googleサーチコンソールで検索クエリを見る方法
自社サイトに流入している検索クエリは、Googleサーチコンソールで見ることができます。
サーチコンソールを開いて、左側のタブの検索トラフィック>検索アナリティクスを開きます。
ここでは、自社のサイトが検索結果画面に表示されている検索クエリごとの表示回数、クリック数、クリック率、掲載順位を調べることができます。
ページごとやデバイスごとに分析すれば、クエリに合わせたタイトルへの改善やコンテンツ最適化に役立ちます。
検索クエリの情報を集めるならキーワードプランナーとGoogleトレンド
月間想定検索回数、競合性を調べる方法
「あるクエリが検索エンジン全体でどれくらい検索されているのか」などの情報はGoogleが提供しているキーワードプランナーで調べられます。
サイトの中にある「検索ボリュームと傾向を取得」のタブを開いて、調べたいクエリを入力すると、月間での検索回数やリスティングを出稿する場合の競合性、推奨入札単価が調べられます。
年間の検索回数のトレンドや長期的な推移を調べる方法
「あるクエリがもっとも多く検索される時期はいつか」「昔と比べて検索回数は増えているのか」などを調べるなら、Googleトレンドが便利です。
季節による増減はもちろん、新しいブランドや商品の人気度合いなどを測る参考になります。
検索クエリの意味まとめ
検索クエリは「ユーザーが入力する語句やフレーズ」のこと。
その検索意図によって、大枠で3つに分類される。
- ナビゲーショナルクエリ(案内型クエリ)
- トランザクションクエリ(取引型クエリ)
- インフォメーショナルクエリ(情報型クエリ)