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コンバージョン率(CVR)とは?計算式や平均値、改善方法を解説
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コンバージョン率(CVR)とは、サイト・ページを訪れたユーザーがどれだけサイトが成果としている目的行動をしてくれたかを測る指標のことを指します。

CVRを把握することで、どのような改善をすべきか明確にすることができます。

この記事では次のような疑問にお答えします。

「CVRはどのような計算式で算出するの?」

「CVRが低い場合の原因と改善策は?」

記事を参考にCVRの改善に役立ててください。

コンバージョン率(CVR)とは?

コンバージョン率(CVR)とは「Conversion Rate(コンバージョンレート)」の略で、Webサイトが目的としている成果(CV)の達成割合を示す指標を意味します。

「CV率」とも呼ばれます。

例えば資料請求をWebサイトの目的としている場合、訪れたユーザーのうち資料請求を行ったユーザーの割合がコンバージョン率となります。

CVの例は資料請求のほかに下記のようなものが設定されます。

  • 会員登録
  • 商品の購入
  • 問い合わせ など

CV率が高いページほど、ユーザーが目的の行動をとった割合が高く、ユーザーの関心に対して良い訴求ができているページと言えます。

反対にCV率が低いと、ユーザーが目的の行動を起こす前にページを離脱してしまっているため訴求方法に改善の余地があります。

CV率はページの目標を設定するうえで重要なマーケティング上の指標と言えます。

▼コンバージョン(CV)について詳しく知りたい方はこちら

コンバージョン(CV)とは?CVRの改善までのポイントをご紹介!

計算方法

CV率の求め方は以下の計算式で求められます。

CVR=コンバージョン数÷セッション数(サイトへの訪問数)×100(%)

 

例えば1,000件のセッションで10件のコンバージョンを獲得した場合はCVRは1%となります。

CVRは母数とコンバージョンをどのように定義するかで数値が変化します。そのため、算出する前にビジネスモデルを再確認することが重要です。

例えば以下のようなWebサイトがあったとします。

訪問者数:1,000

無料お試し申込数:50

商品購入数:4

このとき、訪問者数を母数、無料お試し申込数をコンバージョンと定義した場合のCVRを見てみましょう。

母数:訪問者数 1000

CV数:無料お試し申込数 50

この場合、以下の計算式となります。

CVR=50(コンバージョン数)÷1,000(サイトへの訪問数)×100(%)=5%

一方、無料お試し申込数を母数、商品購入数をコンバージョンと定義した場合を見てみましょう。

母数:無料お試し申込数 50

CV数:商品購入数 4

この場合、以下の計算式となり、先述のCVRとはずれが生じます。

CVR=50(商品購入数)÷1,000(無料お試し申込数)×100(%)=8%

このように、同じサイトであっても母数とコンバージョンを何に置くかによってCVRは変わってくるため、どの指標を見たいのか明確化することが重要です。

コンバージョン率(CVR)が重要とされている理由

コンバージョン率(CVR)は、ページの課題と対策を把握するために重要な指標となります。

例えば、下記のようなサイトがあるとします。

サービスページAの場合、サイト全体と比較してもCVRは高く、流入したユーザーの関心に対して効果的に訴求できていると言えます。

このためセッション数が増えるほど効率的にコンバージョン数を増やすことができます。サービスページAではSEO順位の改善や流入経路の拡大など、セッション数を増やす施策が特に有効となります。

一方、サービスページBの場合、サイト全体と比較してもCVRが低いです。

このため、ページAに比べてセッション数を増やすための施策の効果が低くなります。このサービスページBでは、セッション数を増やすよりもCVRを向上させる施策が特に有効となります。

このようにCVRを計測することで、見るべきGoogle Analytics(アナリティクス)の指標も大きく異なってきます。

「セッションを増やすべきか」「コンバージョンまでの誘導が効果的にできていないのか」など、次に行うべき対策方針を明確にすることができます。

コンバージョン率(CVR)の目安・平均値

コンバージョン率には一概に目安や平均となる値はありません。

なぜならサイトごとのCV地点によって変化するからです。

例えば問合せと資料ダウンロードを成果地点としたサイトを比較した場合、資料ダウンロードに比べ、問合せのほうがユーザーの申し込みハードルが高くなります。このため、問い合わせをCVとしたサイトの方がCVRが下がる傾向にあります。

自サイトで目指すCVの平均値が知りたい場合は、同じ業界の似たオウンドメディアの事例を探したり、広告の場合は代理店にCVRが高い事例を聞いたりして傾向を把握するのがおすすめです。

コンバージョン率(CVR)が低い場合に考えられる要因

自サイト内のページを比較してコンバージョン率(CVR)が低いページが見つかったり、競合サイトと比較して自サイトのCVRが低いことがわかったりした場合は、原因を突き止めましょう。

CVRが著しく低い場合には下記のような要因が考えられます。

  • 広告の種類によるもの
  • 市場トレンドによるもの
  • 競合の状況によるもの
  • ユーザー目線の欠如によるもの
  • 不適切な広告ターゲティングによるもの

環境要因で改善できない場合もありますが、サイト要因の場合はCVRを高めることもできます。

それぞれ詳しく解説します。

広告の種類によるもの

広告のCVRが低い場合は、広告の種類に原因がある場合があります。

例えば検索広告はニーズが明確なユーザーが多く流入するのでCVRは高まる傾向にあります。

一方でディスプレイ広告は、直接そのサービスや商材に興味がない潜在的なニーズを抱えたユーザーが多いので、検索広告と比較してCVRは下がる傾向にあります。

サービス・商材にもよりますが、傾向として広告の種類がCVRに影響している可能性があります。

市場トレンドによるもの

次に季節要因、トレンド要因が考えられます。

商品によっては、需要が上がる時期・下がる時期があるからです。

例えばエアコンや扇風機などは暑くなる春から夏にかけて需要が増すため、家電量販店のECサイトなどではCVRが上昇する傾向にあります。反対に冬季はCVRが下がりやすくなります。

市場トレンド要因はコントロールが難しい要素ですが、トレンドが上がる時期がわかっている場合は、トレンドに入ったタイミングでパフォーマンスを高められるよう事前準備をしておくことが重要になります。

競合の状況によるもの

競合サイトのCVRが向上した場合、自サイトのCVRが下がる可能性があります。

「商品を購入したい」と考えるユーザーの母数は大きく変わらないため、競合サイトのCVRが高くなると、その分ニーズを抱えたユーザーのパイを奪われる格好となり、自サイトのCVRが下がってしまいます。

このため、競合となるサイトの訴求力や誘導方法に変化がないか、定期的にチェックしておくことがおすすめです。

ユーザー目線の欠如によるもの

ページ内でユーザーの目線に立った訴求ができていないとCVRが低くなります。

下記のようにユーザーの利便性が低い導線になっている場合はCVRが下がります。

  • CTAの文言や広告文がユーザーのニーズをとらえていない
  • ランディングページのデザインがわかりづらい など

例えば資料をダウンロードする前にサービスの不安を解消したいと考えているユーザーに対し、ファーストビューから資料ダウンロードの導線を前面に押し出してしまうと、ユーザーは離脱してしまう可能性が高くなります。

ユーザーが何を求めているのか、ニーズに対してそのページが持つ役割は何かを検討し、ユーザーの目線に立ったページ作りが重要になります。

不適切な広告ターゲティングによるもの

ネット広告のターゲティングが不適切な場合、CVRが下がる傾向にあります。

例えば男性向けの商品を女性読者が多いメディアに掲載したところで高いCVRは見込めません。

また広告の訴求内容と広告のランディングページに大きな違いがあるとCVRが低くなってしまいます。

適切なターゲティングを実施し、広告訴求内容とLPの訴求内容を合わせるように運用しましょう。

コンバージョン率(CVR)を改善する際に気を付けるポイント

ではCVRを上げる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではCVR改善をするためにまずおさえるべき重要なポイントとして下記の3点をご紹介します。

  • 適切なターゲットを設定する
  • ランディングページ(LP)を改善にする
  • CVまでの導線を改善する

上記について自サイトと似たサイトを真似て、CVRが高い施策を参考にすることも良い手法となります。

それぞれ詳しく解説します。

適切なターゲットを設定する

まずはターゲットを明確にして、どのようなユーザーに訴求したいものかを明確にしましょう。

訪問数がいくら増えても、ユーザーのニーズと提供できる商品やソリューションがずれているとCVRは上がりません。

ビジネスモデルに合わせてターゲットの年齢層や性別などを明確にし、集めたいユーザーに訪問してもらえるようなサイトコンテンツを作っていくことが重要です。

この際ペルソナ設計が役立ちます。

ペルソナに合致した読者は自分のことのようにコンテンツを感じられるため、CVRを高められるメリットがあります。

▼ペルソナについて詳しく知りたい方はこちら

ペルソナとは?設定するメリットから作成方法まで解説!

ランディングページ(LP)を改善する

ランディングページ(LP)、とくに一番最初に目にするファーストビューを改善しましょう。

最初に目に入ったページに少しでも違和感があれば顧客は離脱します。

ユーザーにストレスなくページを読み進めてもらうためには、簡潔でわかりやすいページであることが重要です。

ファーストビューから次のコンテンツや申込ボタン(購入ボタン)へのスムーズな導線を意識し改善しましょう。

▼LPOについて詳しく知りたい方はこちら

LPOとは?基礎からLP改善方法までをご紹介!

CVまでの導線を改善する

ユーザーがコンバージョンに至るまでに辿る経路の中で、離脱してしまっている箇所を調査・分析し、どこに課題があるのかを特定しましょう。

課題になりやすい箇所には以下のようなものがあります。

  • サイト回遊

フォームの離脱率が高い場合は入力項目数が多すぎないか、エラー表示ができているかなど見直してみましょう。

  • CTAボタンの視認性

コンバージョンポイントが目立たない、よく見なければわからないといった場合はCVRが低くなります。
複数個設置する、目立つデザインに変更する、などで導線を改善しましょう。

  • CTAボタンの文言
    CTAボタンの文言をハードルを下げる内容に変更することでCVRが改善されることがあります。

最後のCTAボタンの変更の場合、例えば健康食品の購入ボタンをコンバージョンポイントと定義すれば「ご購入はこちら」「まずはお試しから」「初回限定セットを購入する」などさまざまな文言が考えられ、顧客層や商材で結果が変わってきます。

ABテストを行って優れた文言を見つけ出しましょう。

まとめ

ここまでコンバージョン率(CVR)について詳しく解説しました。

コンバージョン率はサイト、ページの対策方針を決定する上で重要な指標となります。

コンバージョン率の計算方法は下記の通りです。

CVR=コンバージョン(CV)数÷セッション数(サイトへの訪問数)×100(%)

CVRは次のような要因で低くなることがあります。

  • 広告の種類によるもの
  • 市場トレンドによるもの
  • 競合の状況によるもの
  • ユーザー目線の欠如によるもの
  • 不適切な広告ターゲティングによるもの

上記のうちとくに「ユーザー目線の欠如」「不適切なターゲティングによるもの」は自サイトの改善でCVRを高めることが可能です。

改めて下記の点に注意して、訴求方法を改善しましょう。

  • 適切なターゲットを設定する
  • ランディングページ(LP)を改善にする
  • CVまでの導線を改善する

本記事を参考に、コンバージョン率の改善に役立ててください

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プロモニスタ編集部
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