専門学校が検索エンジン集客(SEO)を強化し資料請求を倍増させるためのキーワード選定とコンテンツ戦略

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今回のテーマは教育系業界の中の資格取得教育です。
資格取得を支援する教育機関について「資格取得」に関連するキーワード分析を行い、専門学校や通信講座を運営する企業が検索エンジン集客で“勝つ”ためのキーワード戦略をご紹介したいと思います。

 

狙うべきキーワードは?「資格取得」関連のキーワード分析

 

資格取得のように、ある程度大きなお金がかかったり、成果が必ずでるというわけではないような商材は、事前にいろいろ調べ物をする人が多く、検索エンジン集客に適しています。

 

では専門学校や通信教育講座を扱う企業が検索エンジン集客に注力する場合、
どのような戦略が考えられるでしょうか。

 

キーワード調査をもとに考察していきます。

 

#調査方法

 

私たちが開発した独自ツールを用いて
アドワーズ出稿キーワード、サジェスト、関連語を選定し、
同ジャンルのサイト20サイトを対象として検索結果の順位、内部施策状況を比較いたします。

 

対象ジャンル:資格取得教育
対象サイト:資格取得講座のある専門学校、資格取得系通信講座を運営する企業のサイト
対象キーワード数:684キーワード

 

#調査項目

以下の3つの方法でキーワードを抽出し、
各検索キーワードに対する内部施策状況を比較します。

 

①リスティング出稿キーワード
②サジェストキーワード
③関連語

 

 

キーワード抽出方法

 

①リスティング出稿キーワード

Googleが提供するツール「キーワードプランナー」を元にキーワードを抽出。 主に検索回数が多く出稿費用が高い、「医療事務 資格」「医療事務 講座」などのビッグキーワードを選定しています。

 

②サジェストキーワード

検索を行う際に表示される検索キーワード候補を抽出。 2語以上の複合語が多く、「医療事務 資格」「医療事務 講座」など弁護士、離婚関連のビッグキーワードとセットでよく検索されるキーワードです。

切磋琢マーケ_サジェスト

 

③関連語

検索結果画面下部に表示される検索キーワード候補を抽出。
クローラーが収集したWebページ上で検索キーワードと一緒によく出現するキーワードです。

 

切磋琢マーケ_関連語

内部施策状況の比較方法

 

対象とするサイトのページについて以下の3つの基準で
検索キーワードへの施策状況を分析します。

 

1.検索キーワードがタイトルに含まれている割合

タイトルとはその名の通りサイトの題名であり、検索結果に表示されます。

 

切磋琢マーケ_タイトルイメージ

 

 

検索結果順位を左右する最も重要な要素であり、SEO内部施策の基本中の基本です。
特定のキーワードで検索結果の上位を狙う場合、タイトルに狙っているキーワードを含めるようにするのがセオリーです。

 

2.検索キーワードがページ内のテキストに含まれている割合

検索キーワードにマッチするコンテンツがページ内にあるかどうかの指標になります。

競合性の低いキーワードなどの場合、タイトルにキーワードが含まれていなくても、
ページ内に含まれているだけで上位表示される可能性があります。

 

 

3.検索キーワードで検索された際の検索結果の100位以内に自社サイトのページが含まれている割合

文字通り、対象の検索キーワードのなかであなたのサイトが100位以内に表示されているキーワードがどれくらいあるかのデータです。

検索キーワードに対応するタイトルやページ内コンテンツがある方が、100位以内にランクインする可能性は高まります。逆に言えば、この割合が低いサイトは内部施策ができていない可能性が高いです。

 

では調査結果を見て行きましょう。

 

 

調査結果①:リスティング出稿キーワード

 

●抽出したキーワード(一部)
「職業名 資格」や「職業名 資格取得」など、資格取得を考えているユーザーが検索するキーワードのなかで、比較的月間検索回数が多いビッグキーワードを中心に抽出しています。

 

資格取得専門学校_1.1.adwordsデータ引用キーワード一覧_アナライズSEO

 

●対象サイトの内部施策対応状況

 

「職業名 資格」のように、検索エンジン集客を行うにあたって真っ先に思い浮かぶような基本的なキーワードがメインであったため、タイトルに含まれている割合は約70%と比較的高めです。

 

100位以内にランクインしている割合がタイトルに含まれている割合より約20%高いのは、検索キーワードに完全に一致するキーワードがタイトルに含まれていないものの、近しいキーワードがタイトルに含まれているためだと考えられます。
例)タイトルが「医療事務の資格なら○○専門学校」となっているページが「医療事務 資格」「医療事務 資格取得」の両方のキーワードで上位表示されている

 

タイトルに検索キーワードに完全に一致するキーワードを含めることが難しい場合も、
意味が近い言葉をページ本文に含めることで、上位表示されやすくなります。

 

資格取得専門学校_1.2.adwordsデータ引用サイト内部対策キーワード対応状況_アナライズSEO

 

調査結果②:サジェストキーワード

 

●抽出したキーワード(一部)

 

「資格名 年収」「資格名 勉強方法」など,

ある資格についてより詳細な情報を探しているユーザーが検索するようなキーワードを抽出しています。

 

資格取得専門学校_2.1.サジェストデータ引用キーワード一覧_アナライズSEO

 

●対象サイトの内部施策対応状況

 

検索キーワードがページタイトルに含まれている割合は10%以下とかなり低い状況です。
ページ内のテキストに含まれている割合が依然として高いため、タイトルを見直すことでより多くのキーワードで上位表示が狙えます。

 

資格取得専門学校_2.2.サジェストデータ引用サイト内部対策キーワード対応状況_アナライズSEO

 

調査結果③:関連語

 

●抽出したキーワード(一部)

「資格名 専門学校」「資格名 専門学校 地域名」など実際に専門学校に通うことを想定しているユーザーが検索するようなキーワードをメインに抽出しています。

 

資格取得専門学校_3.1.関連語データ引用キーワード一覧_アナライズSEO

 

●対象サイトの内部施策対応状況

 

検索キーワードがタイトルに含まれている割合は低いものの、100位以内にランクインしている割合は高い状況です。

検索キーワードに近い内容が記載されているページが上位に表示されているということですが、競合他社が検索キーワードに合致するタイトルでコンテンツを作成していった場合、上位表示されにくくなる可能性があるため、
ページタイトルの見直しは行ったほうがいいといえます。

 

資格取得専門学校_3.2.関連語データ引用サイト内部対策キーワード対応状況_アナライズSEO

 

調査した結果気付いたこと

 

資格取得専門学校_4.サイト内部対策キーワード対応状況まとめ_アナライズSEO

 

  • 医療事務 資格」のようなビックキーワードで上位表示されているのは、大手資格取得専門学校や公的機関のサイトが多い
  • リスティングは、資格を取りたいというニーズが顕在化しているキーワードだけでなく「医療事務」などのコンバージョンから遠いと考えられるキーワードでも大手企業が上位に表示されており、出稿単価が高まっている可能性が高い
  • 公務員 通信講座 社会人」のようなニーズが具体化している検索キーワードでは大手の通信教育サービス提供会社が多く上位表示されており、上位表示難易度が高まっている
  • 情報収集の段階だが将来的に資格取得のニーズが出てくる可能性がある「行政書士 年収」などの検索キーワードは種類が豊富であり、かつ網羅的に上位表示できているサイトはほとんどない

 

調査結果まとめとアドバイス

 

資格取得希望者を集客する専門学校や通信講座サイトの検索エンジン集客は、
いくつかの大手企業サイトが存在感を発揮しているものの、
資格取得講座のニーズをもったユーザーの検索キーワードで網羅的に上位表示できているサイトはないという結果になりました。

 

リスティングに関して言えば、資格名を含む検索キーワードでは全て出稿されているなど、
大手企業がかなり力を入れている様子が見受けられ、
上位に表示されるためにはかなりの費用がかかることが予想されます。

 

このような調査結果から、
資格取得講座を運営する専門学校や通信講座運営企業のサイトの検索エンジン集客は、
ユーザーの検索キーワードに対してコンテンツを作成し、自然検索からの流入を増加させることが、成果面でも費用面でも懸命であると判断できます。

 

これから資格教育系のサイトが検索エンジン集客を強化する場合の戦略を、以下の2点から解説します。

 

①キーワード選定
②コンテンツ内容

 

①キーワード選定

 

キーワード選定においては、
ニーズはあるが、まだ競合が狙っていない競合性の低い検索キーワード」を狙って資格取得に興味のあるユーザーのアクセスを獲得し、ユーザーとの接触機会を増加させていくという戦略が有効です。

 

競合がまだ狙っていないキーワードとは、「取りたい資格が決まっていない」ユーザーが検索するキーワードです。

 

資格取得専門学校のニーズがあるユーザーが検索するキーワード_切磋琢マーケ

 

上の図が、資格取得系のサイトが集客すべきユーザーの全段階を簡素化した図であり、
すでに競合他社が注力している、検索エンジン集客において上位表示難易度が高まっているのが
「取りたい資格が決まっているユーザー」が検索する検索キーワードです。

 

逆に言えば、取りたい資格が決まっていないユーザーや、資格について調べている段階のユーザーの検索キーワード
現状競合性があまり高くないため、狙い目であると言えます。

 

【注付き】資格取得専門学校のニーズがあるユーザーが検索するキーワード_切磋琢マーケ

 

上記のような市場にニーズがあるが、まだ競合他社が十分なコンテンツを用意できていないキーワードを狙っていきましょう。

 

もう一点キーワード選定の際に注意したい点があります。
それは自社の強みにマッチしたキーワード選定を行うことです。

 

「安さ」「夜間だけで通える」「初心者・初学者でもわかりやすい講座がある」など、それぞれの専門学校や通信講座に固有の強みがあるはずであり、キーワード選定にも反映させる必要があります。

 

競合性が低いキーワードを選定しても、自社の強みにマッチしていなければ結果としてお問い合わせに至らず、サイトの成果は上がりません。

 

繰り返しになりますが、キーワード選定は以下の2点を考慮して行いましょう。

 

  • 市場にニーズがあり、競合性が低い
  • 自社の強みにマッチしている

 

 

②コンテンツ内容

 

上位表示されるキーワードが増加しアクセスが増えても、
サイトのコンテンツの内容に問題があると、本当に増やしたいお問い合せや資料請求は増加しません。

 

現状の専門学校のサイトは、「とりあえず資料請求させよう」というスタンスで
講座についての詳細な説明は十分ではない状況です。
早く資料請求をして欲しいのはよくわかりますが、それはユーザー目線に欠けた考え方であり、
もう少し詳しく知ってから資料請求をしたいという慎重に考えるようなユーザーのコンバージョンを逃してしまいます。

 

コンテンツ内容はキーワード選定の際のセグメント(1.取りたい資格が決まっていないユーザー 2.資格についての情報をより深く知りたいユーザー 3.取りたい資格が決まっているユーザー)を意識しながら、それぞれのユーザーに必要十分な情報量を提供することを意識しましょう。

 

資格取得系のサイトを見ていて、全体的に不足しているように見えるコンテンツは体験者の声(合格体験記)や、講座を受けた方の合格率などです。

体験者の声や合格率は、企業側が発信する情報の中でも比較的ユーザーに信頼されやすく、実際に受講する講座を決める大きな決め手になることもあります。

 

すでにお客様の声のようなコンテンツがあればそれをサイトに追加していくことをおすすめしますし、現状ないのであれば、これからでもいいので作っていきましょう。

 

 

専門学校が検索エンジン集客を強化するための戦略のまとめ

 

①キーワード選定

検索エンジン集客の狙い目である競合性の低いキーワードの中から、あなたの講座の強みにマッチしているものを選定します。

専門学校・通信講座のキーワード選定のポイント

 

【狙い目】資格取得専門学校のニーズがあるユーザーが検索するキーワード_アナライズSEO

 

②コンテンツ

 

それぞれのユーザーの段階に合った情報を提供します。
こちらが伝えたい情報ではなく、ユーザーが知りたいであろう情報は何かを考えるのがポイントです。
講座を実際に受講した方の声など、第三者からの声も活用し、コンテンツを充実させましょう。

 

資格取得専門学校が検索エンジン集客を強化するための戦略まとめ_切磋琢マーケ

 

以上、資格取得教育関連のキーワード調査と検索エンジン集客戦略をお届けしました。
まだまだ検索エンジン集客の可能性が大きく広がっている業界なので、
これからサイトを強化する方はぜひ取り組んでみてください。

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