SEO
ページランク(pagerank)とは?SEOにおける効果と確認方法
4681

「ページランク(pagerank)ってなんのことだろう」「どうやって確認するのだろう」と気になっていませんか。

ページランク(pagerank)とは、Googleが検索順位を決めるアルゴリズムの評価指標の1つです。

以前はGoogleのツールバーを使ってスコアを確認できましたが、現在はGoogle内部でのみ使われています。

本記事では、ページランクの基礎知識やツールを使ったスコアの確認方法、ページランクを向上させるためのコツについて詳しく解説します。

ページランク(pagerank)とは

ページランク(pagerank)とは、Google検索エンジンにおけるWebページ評価指標の1つです。

被リンクを基準に評価して、Webページを「0〜10」の11段階でランク付けします。

しかしながら、現在のアルゴリズムにおいては、ページランクが高ければ必ずしも検索上位に表示されるわけでもありません。

ブラックハットSEOが通用した2011年まではページランクの高さと検索結果は顕著に関連していましたが、アルゴリズムアップデートによってその関連性は薄くなりました。

また、ページランクが被リンクの質よりも数に大きく影響を受けるアルゴリズムにおいては、質の低いリンクによって被リンク効果を得ている低品質コンテンツが上位表示されていることが多々ありましたが、低品質なリンク構築を行っているWebサイトの評価を下げるアップデート(通称ペンギンアップデート)」以降は、低品質な被リンクの数をいくら増やしてもSEOに悪影響を与えるだけになりました。

▼ペンギンアップデートについて詳しく知りたい方はこちら

パンダとペンギンアップデート」の違い Googleガイドラインを理解してペナルティを回避

ページランク(pagerank)が廃止された理由

以前まで、ページランクスコアは「Googleツールバー」を使って確認できていましたが、2016年に公開機能が廃止されています。

先述したように、ページランクスコアだけにとらわれてSEO対策を講じていた(低品質なリンクを構築するなど)状況を打破するべく、2013年から2016年に渡って段階的にページランクスコアの表示は廃止されていきました。

現在では、、Googleの検索上位を目指すために重要な指標として、ドメインパワーの強化が重要視されているので、そちらも併せてチェックしてください。

▼ドメインパワーの概要やドメインパワーの確認・強化方法についてはこちら

SEOで重要なドメインパワーとは?チェック方法や上げ方を解説

ページランクの仕組み

ページランク(pagerank)は被リンクの数と質に応じて向上していきます。

Googleが掲げる10の真実で「Web上の民主主義は機能する」と記述されている通り、被リンクは他サイトからの投票と解釈されます。そのため、被リンクの数が多いほど、価値のあるサイトだと判断されます。

しかし、単純に被リンクを数多く獲得していれば良いわけではなく、「どのWebサイトから被リンクを獲得しているか」も重視されていることがポイントです。そこで、被リンク元サイトのページランクが重要になってきます。

そのため、できるだけ質の高いサイトからのリンクを獲得しなければなりません。

質の高いリンクとは、「高品質かつページの内容との関連性の高いリンクのこと」です。

高品質なサイトについてはGoogleが「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」にて以下の条件を挙げています。

  • 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
  • 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。
  • スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
  • 記事は、独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析を提供しているか。

記事を評価するポイントについては、「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」で詳しく解説されているため、確認してみてください。

▼被リンクの概要や獲得方法についてはこちら

被リンクのSEO効果って?獲得方法や注意点を解説

ページランク(pagerank)の確認方法

現在、Googleは公式で各Webサイトのページランクを公表していません。

そのため、MozやAhrefsといったサードパーティーツールを使って、ページランクに近いリンクに関する指標の数値を確認しましょう。

Mozを利用する

Mozとのドメインオーソリティ

Mozとは、アメリカ企業が提供するSEOツールです。

SEOに欠かせないキーワード調査やSEO状況を診断することができます。

Mozの「Free SEO toola」を使って、ページランクを調べたいWebサイトのURLを入力すると、「ドメインオーソリティ」の部分にページランクが表示されます。

無料ツールなので、ぜひ活用してください。

Ahrefsを利用する

AhrefsのURとDR

Ahrefs(エイチレフス)とは、世界中で使われているSEO分析ツールです。

ドメインレーティング(DR)とURLレーティング(UR)という数値がGoogleページランクの代替になります。

Ahrefsを初めて利用する場合、登録後各種設定を完了させなければなりません。

ダッシュボード画面からページランクを調べたいWebサイトのURLを入力し、検索マークをクリックすると「UR」「DR」が出てきます。

これがページランクに相当する数値です。

Ahrefsは有料ツールですがSEOに必要なデータをあらゆる角度から取得できるツールのため、ぜひ活用を検討してください。

▼Ahrefsの使い方や競合調査の方法についてはこちら

ahrefsの使い方を覚えて競合サイトを丸裸にしよう!

ページランク(pagerank)向上のためのコツ

ページランクを向上させられれば、Googleからの評価も上がり、多くの流入が見込めるようになります。

自社サイトのページランクを向上させるために、4つのコツを確認しましょう。

高品質なコンテンツを作成する

まずは、高品質なコンテンツを作成することに力を入れましょう。

なぜなら、Googleの公式でも以下のように言及されているからです。

自分のサイトに他のサイトから高品質で関連性の高いリンクを作ってもらうには、インターネット コミュニティで自然に人気を得られるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成することが最も効果的な方法です。良質なコンテンツを作成すると、それが利益につながります。リンクは編集者による人気投票のようなもので、役に立つコンテンツを多く提供するほど、そうしたコンテンツが自サイトのユーザーにとって有益だと気付く人が増え、そのサイト コンテンツへのリンクを設定してもらえる可能性が高くなります。

(引用)「リンクプログラム」|Google検索セントラル

このように、質の高いコンテンツを作り続けることが最重要です。

具体的には、以下のようなポイントを心がけましょう。

  • ユーザーに役立つ情報を入れる
  • 内容がわかりやすい
  • オリジナルの内容である
  • 行動させる力を持つ

このような高品質なコンテンツは内容が充実しているため多くのユーザーの役に立ち、コンテンツを読んだユーザーが「ほかの人にもシェアしたい」と自然に思ってくれるようになります。

その結果、ページランクの高いWebサイトからもリンクを獲得できるようになるでしょう。

SEOに強い記事の書き方とは?6つのポイントを解説

内部リンクを構築する

Webサイトの各ページを紡ぐように内部リンクを構築しましょう。

内部リンクを構築するメリットは、以下のとおりです。

  • ユーザーにとって、目的の記事に到達しやすい
  • 検索エンジンが記事をインデックスしやすい

まず、内部リンクの構築はサイトを訪れたユーザーにとってメリットがあります。

内部リンクが最適化されているサイトはユーザーが知りたい情報を探しやすくなるため、目的の記事に到達しやすくなります。

その結果、回遊率が向上しユーザーのサイト滞在時間が長くなることで多くの記事を読んでもらえます。

また、内部リンクの最適化は検索エンジンのクローラーに対してもメリットがあります。

そもそもクローラーは、リンクを辿ってサイト内を巡回してページをインデックスしていきます。

そこで、サイト内に適切に内部リンクを設置することで、クローラーがもれなくサイト内のページをインデックスしやすくなり、ページが検索結果に表示されなくなるといったことを防ぎます。

内部リンクとは?役割やSEO(検索エンジン最適化)対策への効果

スパムリンク行為を避ける

ブラックハットSEOと呼ばれるようなリンク獲得はペナルティを受ける可能性があるので、絶対に避けるべきです。

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムの隙を狙ってSEO評価を不正に向上させる手法のことです。

たとえば、以下のような行為はスパムリンク行為とみなされる恐れがあります。

  • リンクの購入

リンクを獲得するために金銭や物品、サービスのやり取りをすることは禁止されている

  • リンクファーム

相互リンクを目的とした「リンク集」のようなサイトやページは、ユーザーにとって役立つものでないためペナルティの対象となる

  • 隠しリンク

ユーザーの見えない場所や設置方法で外部リンクを作ることは検索順位操作を目的としているとみなされてペナルティの対象となる

  • コメントスパム

Webサイトのコメント欄に投稿内容と関係のないリンクを貼って被リンクを獲得することは、ユーザーにとって有益なコメントではないため禁止されている

このような不正にSEO評価を高めようとするブラックハットSEOは、効果を発揮するどころかペナルティの対象となりかねません。

検索順位が大幅に下がったりGoogleの検索結果に出てこなくなったりするなどリスクが大きいため、絶対に行ってはいけません。

▼ブラックハットSEOについて詳しく知りたい方はこちら

ブラックハットSEOとは?ホワイトハットSEOとの違いや手法

SNSマーケティングを活用してリンクを増やす

各種SNSでWebページ(もしくはWebサイト)の露出を行うことで、被リンクやサイテーション(言及)の獲得につなげることができます。

SNSは、ユーザーの共感を得やすく、自社サイトのファンを作りやすいという特徴があります。

ユーザーにとって有益なコンテンツをSNSで発信し、Webサイトに誘導することで被リンクの獲得がしやすくなる効果があります。

まとめ

本記事では、ページランクの基礎知識やツールを使ったスコアの確認方法、ページランクを向上させるためのコツについて解説しました。

ページランクとは、Googleが検索結果の順位付けのアルゴリズムに反映している評価指標の1つです。

以前はGoogleのツールバーを使ってスコアを確認できましたが、現在はMozやAhrefsを使って類似の数値を確認できます。

ページランクを向上させることだけが検索結果で上位表示される条件ではありませんが、SEO対策において重要な施策の1つであることに違いありません。

ページランク向上のコツを改めて確認し、多くのユーザーにシェアされるコンテンツを作りましょう。

「TACT SEO」は、キーワード調査や日々の順位計測、サイト内のSEO課題の発見などSEO対策を行うために必要な機能が一つになったツールです。 自社サイトが上位表示できていない要因を網羅的に分析することが可能です。 入力時間は30秒!無料版をぜひお試しください。

SEOに関して、何から着手すべきかわからない、なかなか成果がでないなどのお悩みがございましたら SEO無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。
プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
プロモニスタでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEO、SEO対策を中心にwebマーケティング関連の最新情報やノウハウ、当社の事例を発信しています。
  • Facebook
  • Twitter
ページトップ