Googleのアルゴリズムの進化やコンテンツマーケティングの流行により、コンテンツ作成に励む人は増えています。
確かに良質なコンテンツ(ページ数)を増やせばアクセスは増加していきます。しかしながらそれだけでは、アクセスを最大化することはできません。
「サイト内部の最適化」はできていますか?
実はサイトの内部リンク※を見直すだけでも、サイト全体の検索順位が上位化し、アクセス数が増加する可能性があります。
外部のサイトとのリンクではなく、自サイト内を移動するためのリンクのこと。SEO=外部リンクというイメージが強いかも知れませんが、内部リンクも評価対象になります。
今回は、ポイントを内部リンクに絞って、サイトの修正すべきポイントと修正方法をご紹介します。
なぜ内部リンクの見直しが重要なのか?
内部リンクを最適化することで、「ユーザーにとって使いやすく、検索エンジンで上位表示されやすい」という理想的な状態に近づけます。
ユーザーにとっての使いやすさの面は、普段サイトを使っていれば実感できると思います。サイトの構造がわかりやすく、欲しい情報があるページヘのリンクが見つけやすいサイトが使いやすいのは当然ですね。
検索エンジンでの上位表示の面での具体的なメリットとして以下があります。
- クローラーがサイトを巡回しやすくなり、ページが適切にインデックスされるようになる
- 上位化したいキーワードとページの関連性を高められ、検索順位が上がりやすくなる
1.クローラーがサイトを巡回しやすくなり、ページが適切にインデックスされるようになる
基本的に検索エンジンのクローラー(サイトの情報を収集するロボットのようなもの)はリンクをたどってサイトの情報を取得していきます。そのため、内部リンクの構造がわかりやすくなっていると、クローラーが巡回しやすい(=インデックスされやすい)サイトになります。
2.上位化したいキーワードとページの関連性を高められ、結果として順位が上がりやすくなる
冒頭でお伝えしたとおり、内部リンクも被リンクとして評価の対象となります。
適切なアンカーテキストでリンクされていれば、アンカーテキストに含まれるキーワードについてのコンテンツを持っているページと認識されます。
結果として上位表示される可能性も高まります。
もちろん上位表示のために不自然なアンカーテキストでリンクするのはNGです。
内部リンクチェックポイント4つ
比較的修正しやすく、かつ重要性も高いポイント4つと修正方法をご紹介します。
- ロゴ画像の修正
- パンくずの設置
- 関連性の高いページへの関連リンク
- サイトマップの作成
1.ロゴ画像の修正
ヘッダー部分のロゴ画像につけているTOPページヘのリンクを修正します。altに何も記述していなかったり、サイト名のみを入れているサイトが多いですが、altに入れる文言を見直すことで内部リンクの効果を高めることができます。
修正方法:ロゴ画像のaltタグにサイト内容と関連性が高いキーワードを記述
例)レディースファッションのECサイトの場合
トップページを上位表示させたいキーワード(上記の例であれば「レディース 通販」など)をaltに含めることで、対象キーワードでのトップページの評価が高まります。
2.パンくずの設置
パンくずリストは内部リンクをそれぞれの階層に適切に流すためにも、ユーザビリティの面でも効果的です。また、クローラーがサイト構造を理解するのにも役立ちます。
内部リンクの面で「もったいない」状態になっていないかチェックしましょう。
修正方法:ページに対してパンくずリストを設置し、中間ページにもリンクを流す
例)レディースファッションのECサイトの場合
しっかりとそのページに辿り着くまでの道筋がわかり、かつ簡潔なパンくずを心がけましょう。
補足:パンくずは複数設置してもいい?
あるページに辿り着く経路が複数ある場合は、パンくずを複数設置しても問題ありません。大規模サイトであれば、ユーザーにとってもその方がわかりやすい場合もあると思います。
クローラーは一番上のパンくずを採用するので、もっとも重要なリンクを含むパンくずを一番上にしましょう。
3.関連性の高いページへの関連リンク
関連ページを設置することでページからの離脱率を下げたり、関連性の高いページ同士がリンクしあうことでサイト全体の評価を高めることができます。
修正方法:すべてのページに「そのページを見た後に見たくなるような関連性の高いリンク」を設置
例)ECサイトの場合
商品詳細ページに似ている商品や商品が含まれているカテゴリーなどを表示。
画像引用元: http://zozo.jp
例)情報メディアの場合
個別の記事の下に、関連性の高い内容の記事を表示。
画像引用元: https://promonista.com/
ページに対してどんなリンクを設置するべきか迷ったら「自分がユーザーだったら、このページを見た後に何を見たいか?」を考えればOKです。内部リンクと思うと複雑に感じますが、あくまでユーザー視点で考えましょう。
4.サイトマップの作成
サイト内の重要なページを網羅的に掲載するサイトマップページは、ユーザーに対して地図のような役割を担うだけでなく、最適な内部リンク構築にも効果があります。
修正方法:サイトマップの作成もしくはフッターなどに重要なリンクを追加する
例)サイトマップページを作成する場合
画像引用元: http://baito.mynavi.jp/sitemap.html
例)フッターリンクを作成する場合
画像引用元: http://www.eco-land.jp/
ページ数が少ないサイトはフッターリンクに設置する形でもいいでしょう。しかしながらフッターからの過剰な発リンクはマイナス評価につながる可能性もあるので注意が必要です。
補足:重要なページヘの導線は短く!
「少ないクリック数でページに到達できる=クローラーもそのページにたどり着きやすい」ということになります。
ですから、上位表示を狙いたいページはTOPページから短い経路でたどり着けたほうがいいです。この経路を短くするための方法のひとつとしてサイトマップの活用があります。
まとめ
今回はサイト内部の修正の中でも「内部リンクの最適化」に着目してご紹介しました。
ご紹介した修正内容は、基本的に自分たちでできることですから、外部のナチュラルリンク獲得などより難易度も低く、すぐに始められます。
サイトの使いやすさも高まるので一石二鳥です。
コンテンツ追加を継続的に行っていても、サイト内部の最適化などの受け皿の整備の部分は見落とされがちです。
それはとてももったいない状態なので、もしあなたのサイトがまだできていない部分があれば、ぜひ修正してみてください。