セッション成長率359%!「クローラビリティ改善」によって成長したECサイトのSEOコンサルティング事例

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今回はインデックス数を増やすのではなく、適正なページのみを残し、評価の低い不要なページを減らすことで検索エンジン経由の流入を359%増加を実現した建築資材ECサイトのSEO事例をご紹介します。

SEO対策において、インデックス(index)は重要な指標となります。ページが存在していても、Googleからインデックスがされなければ検索結果には対象のページは表示されないため、対象のページから流入されることも起きません。しかし、ただページを増やしてインデックスをさせれば効果があるわけではありません。

サイト内に評価の低い余計なページが大量に存在しているとクローラビリティを損ねますし、パンダ・アップデートに引っかかってしまうリスクがあるため、同様のサイト運営者様は参考にしていただければと思います。

お客様の抱えられていた課題

5万点以上の商品数を大量に保有していたものの、各商品の詳細ページからの流入が芳しくなく、また商品一覧ページに関しても対象キーワードの順位が上がりませんでした。また上がっていたとしても商品数が少ないページのため、直帰率が高く購入率が低い状況でした。

サイトの課題を発見するためのインデックス数調査

次に課題を解決するための施策をどのように発見していったのかの調査方法と、具体的な施策についてご紹介していきます。

Search Consoleでインデックス数を調査

Googleからのインデックス状況を調査するために、Google Search ConsoleというGoogleが無償提供しているWebツールを使用します。

Search Consoleでのインデックス状況の調べ方

  1. 1.対象サイトを選択
  2. 2.Googleインデックス > インデックスステータスを選択

ここで対象サイトの日々のインデックス数の推移が確認できます。しかし、Search Consoleで確認できるインデックス数はサイト全体の数値のため、例えばアルゴリズム変動でインデックス数が大幅に増加した、あるいは減少したケースでは、どのディレクトリ・ページで増減が起きたのかを把握することは難しいのですが、私たちはGRCというツールも活用し、インデックス数の推移を調査しました。

GRCでインデックス数を調査

GRCは本来、対象キーワードでの順位推移を計測するツールですが、インデックス数の推移も確認ができます。GRCに登録する際には、下記の3項目が必要となります。

  1. 1.Webサイト名:他のデータと判別しやすい任意の名称を登録しましょう
  2. 2.URL:対象のディレクトリURLを登録します
    ※トップレベルドメインで登録すればサイト全体のインデックス数が計測できます。
    ※ディレクトリで登録すれば指定のディレクトリ配下のインデックス数が計測できます。
  3. 3.キーワード:「(インデックス数)」と登録します。 ※()は半角で入力します。

これで指定のディレクトリでの「インデックス数」が計測できるようになりました。

また、GRCの代替の調査方法として、Googleの検索窓から「site:対象URL」を入力してインデックス数を把握する方法もあります。検索結果に表示された数がインデックス数となります。手動計測となりますが、参考データとしては十分かと思います。

なぜうまくインデックスされない?

対象のECサイトのカテゴリページにおいて重複ページが大量に発生していました。具体的には下記のようなページです。

  • ソートの並べ替えページ
  • サイト内検索の検索結果ページ
  • ページ送りページ(2ページ目以降)
  • 複合キーワードページ

データベース系のWebサイトでは、知らないうちに大量のURLが発生し、適切な処理をしないと不要なページが大量にインデックスされ続けてしまいます。その結果、不要なページが大量にGoogleに認識されてしまうことで、本来Googleに認識させたいページまでクローラーが行き届かない状態となります。

インデックス数の課題を解決するための5つの施策

大規模なWebサイトであるほど、どのページをインデックスさせるか、どのページを優先的にGoogleにクロールしてもらうかといった調整が非常に重要になります。ここではインデックスに課題があったWebサイトに対してどのような内部施策を実施したのかをご紹介します。

canonicalタグの設置

canonicalタグは重複ページの解消に活用することができます。今回は、本来上位表示させたいページではない「ソートの並べ方ページ」の方が、上位表示されてしまっていたため設置しました。

noindexタグの設置

サイト内の検索結果ページなど、Googleに本来インデックスさせたくないページにはnoindexタグ:<meta name=”robots” content=”noindex” />を設置しました。

ページネーションタグの設置

「ページ送りページ」に関してはページネーションタグを設置しました。
ページネーションタグは、一連の長い記事を複数に分ける際や、ECサイトで商品一覧ページの2ページ目、3ページ目とページを区切る際に使用します。それらのページをひとまとまりのグループとしてGoogleに伝えることで、重要ページのみ評価対象にすることが可能です。

sitemap.xmlの更新

ここまで各種タグを設置しましたが、タグが設置されたことをGoogleに認識してもらうために、sitemap.xmlを更新しました。

Googleはリンクを辿ってサイト内ページをクロールしていきますが、サイト内で内部リンクがあまりつながっていないページは、Googleはクロールする頻度が少なくなり各ページの評価が上がりません。そこでsitemap.xmlで各ページの更新情報をGoogleに直接伝えることでクローラーの巡回を促進する対策を行いました。

sitemap.xmlの作り方と効果的な使い方はこちら

sitemap.xml-用語解説

sitemap.xmlの作り方と効果的な使い方【初心者向け】

検索エンジンのクローラーに、効率よくサイトをクロール/インデックスしてもらうためのひとつの手段として有効なsitemap.xml。今回は、sitemap.xml...

Search ConsoleにてパラメータURLを除外する施策の実施

Search ConsoleのURLパラメータツールを使用し、パラメータで自動生成された「複合キーワードのページ」をインデックスの対象外に設定しました。

URLパラメータは、「ダッシュボード>クロール」にあります。

パラメータページについて

「複合キーワードのページ」など、大量のページをシステムで自動生成しているようなWebサイトの多くは、URLにパラメータ(変数値)を付けて固有のページとしてページ数を増やしているケースが多いようです。

例:https://ドメイン名.com/?category=hight&category2=100

改善策実施の1ヶ月後の結果

(1)インデックス数の増減効果

上記の施策の結果、商品一覧ページのインデックス数は重複ページがインデックスされないようになったことで、約120,100から25,100に21%に減少し、本来インデックスさせたかった商品詳細ページのインデックス数は28,300から59,200に209%増加しました。

対象ページ 施策前 施策後 増加数 増加率
商品一覧ページ 120,100 25,100 -95,000 21%
商品詳細ページ 28,300 59,200 30,900 209%

(2)セッションの増加推移

自然検索経由のセッション数は9,230から33,106へ359%増加することができました。

自然流入の推移(月単位)

施策前 施策後 増加数 増加率
自然検索経由 9,230 33,106 23,876 359%
├商品一覧ページ経由 1,811 3,310 1,499 183%
├商品詳細ページ経由 6,723 28,645 21,892 424%
└その他ページ経由 511 1,7210 16,700 3,375%

今回の施策により、狙い通り重複ページ等を無効化し、購入率の高い商品詳細ページのインデックス数を大幅に増加できたことで自然流入数も増えた結果、販売数を大幅に増やすことができました。

 自然流入数の推移グラフ

※データ元:Googleアナリティクス

あなたのサイトは大丈夫?

今回のようなデータベースを使用するECサイトやポータルサイトは、システム処理で大量にページが発生し続け、気づかないうちに内容の薄いページが大量にインデックスされている状況になっている可能性があります。このような状況を放置すると、パンダアップデートの対象となるリスクが高くなるため、対象のWebサイトの運営者は、Search Consoleにてインデックス数やクロール状況を確認し、早急に対策を講じるようにしましょう。

まとめ

SEO対策で重要なのは日々計測をし続けることです。今回もケースも日々のインデックス状況を確認することで課題が明確になりました。サイトの異常を確認するためにも順位データやアクセスデータだけなく、インデックス数データなどの各データ推移を取得することは、安定した自然流入を獲得する上で重要な要素です。また、自社サイトと競合サイトの内部/外部施策の状況を比較し、課題を明確にすることも必要です。

競合サイトとのSEO施策差分調査:

SEO施策の観点で、自社サイトと競合サイトの内部/外部施策の状況を比較し、課題を明確にすることも必要です。

【SEO内部施策比較項目】
・title
・description
・keyword
・h1
【SEO外部施策比較項目】
・INDEX数
・被リンクページ数
・被リンクドメイン数
・IP分散被リンク数
・初被リンク古さ
・ドメイン古さ
・ソース得点

これらのSEO施策調査項目をすべてチェックするのは、相当時間を要しますので、無料で使えるSEO競合比較調査ツールを活用して競合調査を行うと非常に便利です。

SEOカウンセラー
https://www.seo-counselor.jp/

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プロモニスタ編集部
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