オーガニック流入612%アップ!SEO施策とコンテンツマーケティングで成功した住宅ローン比較サイト事例

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今回の事例は、1年7ヵ月間でオーガニック流入を612%(月8,920→月54,570)アップを実現した「住宅ローン比較サイト」のSEO・コンテンツマーケティング施策のお客様事例をご紹介します。

現在、Webサイトへの見込顧客を獲得するWebマーケティング手法は多様化していますが、短期的な成果と中長期的な成長を求め、且つWeb広告の依存度とCPA(獲得コスト)を抑えるためには、検索エンジンからのオーガニックアクセスを伸ばす手法が有効です。

今回の事例では、SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせ、SEOを考慮したサイトリニューアルを経て、オーガニックセッションを6倍以上成長させた施策テクニックを3フェーズに分けてご紹介します。

施策前:2つの課題と状況

今回ご紹介する事例の「住宅ローン比較サイト」には2つの課題がありました。
背景として、高度化し続けるGoogleアルゴリズムへの対応を自社だけで取り組み続けてきた結果、思うような結果を出すことができず、お客様が限界を感じていました。

2つの課題

1、Webサイトが構造的な問題を抱え、SEO施策の改善の余地が大きい状態だった。

2、住宅ローンを検討するユーザーが必要とする有益なコンテンツが大幅に不足してた。

2つの大きな課題を自社の限られたリソースの中で、調査・分析し施策まで行い解決することは容易ではありません。また、昨今重要視されているWebサイトのコンテンツマーケティングについても、分析方法や作成ノウハウがないと、根本的に解決することはできません。

オーガニック経由のセッション比率が10%以下

私どもにご相談いただいた時には、オーガニック経由のセッション比率が10%を切っており、リスティング広告などのWeb広告に依存していたため、集客コストが高止まりしていました。そこで私たちは、早急に対策を講じる必要があることと、効果の高い施策から順次実施する内容をまとめご提案させて頂きました。

3つのフェーズで施策を実施

今回の事例では、限られたご予算とリソースの中で短期的な成果及び中長期的な成果を上げるため、以下の3つのステップで課題を解決していきました。

フェーズ1 基本的なSEO内部施策であるべき状態に修正

フェーズ2 コンテンツ施策でオーガニック経由のアクセスを増やす

フェーズ3 サイトリニューアルとコンテンツの最適化 

フェーズ1 基本的なSEO内部施策であるべき状態に修正

第一に優先した施策は、「基本的なSEO内部施策」です。
当時の内部ソースは修正する要素が多く、あるべき状態に修正することで、Google検索エンジンへの評価を上げることができると判断しました。また、フェーズ2で実施するコンテンツ施策のSEO集客効果を最大化するための前準備を行う必要がありました。

「基本的なSEO内部施策内容」
URLの正規化・重複タグの解消・スパム解消・クローリング最適化、主要ページ(TOPページやカテゴリTOPページ)のキーワード最適化など

フェーズ2 コンテンツ施策でオーガニック経由のアクセスを増やす

基本的なSEO内部施策によって各ページの検索エンジン評価が最適化された後は、コンテンツを追加してオーガニック経由のアクセスを増やす施策へと移ります。

フェーズ2では、初めにコンテンツを掲載するオウンドメディアを構築し、同時進行でターゲットユーザーの絞込み(ペルソナ設定)を行いました。最後にユーザーニーズに対応するSEO効果の高いコンテンツを企画・制作して公開していった3つ手順とノウハウをご紹介します。

1、オウンドメディア構築~SEO集客のベースを創る~

お客様のWebサイトの大きな課題として、ディレクトリ構造やユーザー導線の見直し、スマホ対応など大規模なリニューアルが必要な状態でした。しかし、サイトリニューアルを優先すると時間も費用も掛かり、短期的に成果を上げることはできません。

そこで、まずはSEO効果を考慮したオウンドメディア(CMS)をサイト内に新設することで、短期的なアクセス増を狙う方法をとりました。

リニューアルより先にオウンドメディアを構築するメリットとは

リニューアルより先にオウンドメディアを構築し良質なコンテンツを掲載することで、オーガニックアクセスを伸ばすことができ、且つコンテンツページのSEO評価を本体サイトへ集めドメイン全体の評価を高めることが出来る点にあります。

オウンドメディア構築イメージ

 オウンドメディア構築のポイント
CMSテンプレートのSEO設計(TOPページ、カテゴリTOPページ、コンテンツ詳細ページ)とページ間の内部リンクを効率的に設置するためのカテゴリの企画が重要となります。

2、ペルソナ設計~ターゲットユーザーの絞込み~

1と同時並行で、3つの分析からペルソナ設計を行いました。

  • ターゲットユーザー属性分析(性別、年齢、居住地域、収入、職業など)
  • ターゲットユーザーニーズ分析(課題や悩みと何を解決したいのか)
  • 行動想定分析(購入に至るまでの思考と行動)

その上でステップ毎に「検索キーワード調査とキーワードのグルーピング」を行っていきます。このキーワードグループが、オウンドメディアのカテゴリトップに配置するキーワードとなります。

実際にご提案したSTEPごとのキーワード

ペルソナ設計例

3、コンテンツ企画と制作~SEO集客効果の高いコンテンツ作り~

CMSテンプレート、カテゴリ企画が完了した後は、Webコンテンツの作成となります。まず、有効キーワードを選定してから記事企画を行います。以下では、その手順と方法をご紹介します。

有効キーワード選定 3つの条件

コンテンツのテーマとなる有効キーワードを以下の3つの条件で絞り込みます。

(1)検索数が多く、
(2)CVR(コンバージョンレート)が高いキーワードで、且つ
(3)SEO難易度が低いキーワードが理想です。

有効キーワード選定の3ステップ

(1)キーワードの平均月間検索回数を調査
ペルソナ設計で行った「検索キーワード調査とキーワードのグルーピング」によってグルーピングしたキーワードの平均月間検索回数を調査

(2)キーワードの選定
高いCVRが見込めるキーワード&月間検索回数が多いキーワードを選定

(3)有効キーワードの選定
(2)のキーワードの中から、SEO難易度が低め&競合サイトが上位化しているキーワードが選定

ここで選定した「有効キーワードランクA」のキーワードをテーマとしたコンテンツを優先的に企画していきます。

記事企画/作成のステップ

優良記事を作るためには、施策するキーワードに対して上位サイトがどんなコンテンツ/記事で構成されているのかを分析し、必要なコンテンツを網羅したページを企画することで、競合サイトよりも内容が充実した高評価のコンテンツを作ることができます。

(1)キーワードに対する上位10サイトの分析
・ページタイプ(TOPページ/カテゴリページ/記事ページなど)に分類
・titleとhタグをチェックし、キーワードに対して必要なテーマの洗い出しとグルーピング

(2)コンテンツ企画
上位Webサイトのテーマを網羅したコンテンツを企画

(3)オリジナルのコンテンツを作成
テーマごとにユーザーが求める情報をまとめたオリジナルコンテンツを作成

~オリジナルコンテンツが重要な理由~

Googleにとって高評価なコンテンツとはGoogleはクエリに対してユーザーが求めている情報は何かを判断し、より有益なコンテンツを上位化しています。その為、Googleにとって高評価を得るコンテンツを企画するには、4つの要素が必要と考えます。

(1)現在上位化しているページのコンテンツを網羅する
(2)専門的で新鮮なコンテンツ
(3)権威のあるコンテンツ
(4)オリジナルのコンテンツ

今回のお客様の場合は特に、住宅ローン系の情報を記事にしているため、上位サイトのコンテンツを網羅するだけでなく、提携するFPの見解やコメント、アンケート調査データなどを活用し、ユーザーが必要とし欲しているコンテンツは何かを考え抜き作成していきました。

フェーズ3 サイトリニューアルとコンテンツの強化

オウンドメディアにユーザーが必要とする良質なコンテンツを掲載すると、予定通り検索エンジン経由からオーガニックアクセスを獲得できるようになりました。しかし、アクセス数に対して成約数が比例しないという課題がより明確になってきたため、このタイミングでWebサイト全体のリニューアルを行うことになりました。また、コンテンツの最適化と専門家に執筆を依頼した専門性の高い記事を追加する施策も合わせて行いました。

 1、サイトリニューアル~構造的な課題を修正しUI/UXを最適化~

リニューアルでは、サイトの構造的な問題及び、各ページのコンテンツ内容に基づいたユーザー導線を修正し、全アクセス数の50%を占めるスマホ対応も行いました。また、詳細なご紹介は出来ませんが、SEO要素以外に最も重視したポイントは、「ユーザー目線」です。ユーザーがランディングした記事を読んだ後、次に必要とする記事やコンテンツは何かを設計し、リニューアルを実施しました。

リニューアル後は、内部構造が最適化されたことによりサイトのSEO評価が高まり、新サイトをリリースすると更にセッションを伸ばすことができました。

2、コンテンツの最適化~本体とオウンドメディアのコンテンツを最適化~

さらにWebサイトのアクセス状況を詳細に分析していくと、新たな課題が見つかりました。
既存コンテンツで、ランディングページとして機能していないコンテンツページが多数存在し、本来見込めるはずのコンテンツのテーマキーワードでのアクセスが、検索エンジン経由で獲得できていませんでした。

ここでは、サイトの内部構造の改善を行っても上位化せずアクセスが見込めない場合があるとわかったため、より詳細なページ単位でのプラスの評価を受けられるように、下記A記事とB記事の2つの記事を対象に、(1)と(2)の2タイプの改善を行いました。

  • A記事:全く上位表示しないためランディングページとして機能していないページ
  • B記事:ある程度の上位表示によりセッションの獲得はできたものの、更にテコ入れをしたいページ

上記に対して2つの施策を実施しました。

(1) A記事とB記事を統合する施策

A・B記事を統合することで、残したページの評価を高めアクセスを伸ばす施策を行いました。手順は以下の通りです。

1、A記事の titleをB記事に組み込む
2、A記事が無くなってしまうため、B記事へ301リダイレクトで転送処理する
3、B記事に対して、他の関連テーマページから内部リンクを設置する

(2)B記事のチューニング施策(関連するA記事がない場合)

・主要タグ(hタグ、metaタグなど)を最適化する
・必要と思われるコンテンツを追加する
・相互リンク施策、または新規コンテンツページと連携する

(1)(2)施策の最適化イメージ

(1)の統合施策、(2)のチューニング施策いずれも非常に工数がかかる施策になりますが、Webサイトのコンテンツをそれぞれ資産化していくための重要な施策となります。

3、専門家記事の追加~FPによる住宅ローンに関する専門性の高い記事を追加~

ユーザーが知りたいコアな情報を提供するために、FPによる住宅ローンに関するコンテンツ記事を作成。専門家の知識と経験を踏まえた専門性の高い記事を追加することは、サイト全体の信頼性を上げる効果もあります。

施策効果

ここまでフェーズ1からフェーズ3まで、1年7カ月に渡り施策を行った結果、オーガニック経由のアクセス数は612%アップ。流入キーワード数は274%アップ。10位以内のキーワード数は521%アップと、施策前の状況から大幅な施策改善効果が見られました。

重要指標の施策前後数値施策期間(1年7カ月間)の「アクセス数」と「10位以内キーワード数」の推移

まとめ

施策規模の大きい事例の紹介になりましたが、いかがでしたでしょうか。

重要なことは、短期的な部分と中長期的な施策内容を把握し、限られたリソースの中で優先順位を決めて施策を実施していくことです。

いくら綺麗なデザインのサイトでも、オーガニック経由のアクセス集客ができなければCPAは下がりません。高度化し続けるGoogleの検索エンジンアルゴリズムへの対応と、中長期的にサイトを成長させていくには、ユーザーが求める優良なコンテンツを掲載し、資産化していくことは避けては通れなくなってきています。

今回の事例をもとに、自社のみでSEO対策やコンテンツマーケティングに取り組んでいるWeb担当者様も是非一度、自社の集客戦略を見直してみて下さい。

また、当社では自社サイトと競合サイトの内部/外部施策の状況を比較し、課題を明確にすることができるツール「SEOカウンセラー」を無償提供していますので、是非、ご活用ください。

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プロモニスタ編集部
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